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Purple Podiums
林 美香 (はやし みか)
神戸大学大学院国際協力研究科

安全保障の分野での国際法の機能や限界に関心があります。直近では、林美香「対ロ経済制裁(2022.2. ~ 2022. 夏)の特徴とその国際法上の位置づけ」(浅田正彦・玉田大編『ウクライナ戦争をめぐる国際法と国際政治経済』(東信堂、2023年)pp. 89-112所収)を執筆しました。改訂・英語版は共著で International Community Law Review 26 (1-2) (2024) に所収されています。

 ↓ 他にもこんな研究をしています
主な業績(Word, 2023年12月版)

略歴 (研究科・教員紹介のページ)

​研究室の様子

講義・演習情報​ (2024年4月現在)
前期
〇 演習

 国際法で修士論文を書く方全員(この研究科で国際法プログラムに所属する修士課程の院生の方全員)の合同演習で、毎年開講しています。サブゼミとして参加される方もいます。

〇 Special Seminar (留学生向けの演習)
 文献講読、雑誌論文の紹介、研究の進捗状況の報告等を実施しています。

〇 特殊研究、ワークショップ等(博士後期課程向け)

​〇 2024年度は外部講師による集中講義・国際公務員法(英語)、国際法外交実務論、国際経済法も予定されています。

後期 

〇 Introduction to International Cooperation Law

 国際法に限定したBriefing訓練のためのクラスで、通常は毎年開講しています。2023年度不開講でしたが、2022年度は数名の日本人学生の他、国費留学生、交換留学生、他研究科(経営学研究科、法学研究科)の方等でとても活発なクラスでした。

〇 International Security and International Law

 2024年度のみ変則的に後期開講となります。2023年度不開講でしたが、2022年度は19人の受講者が、安全保障に関連する諸問題を国際法の観点から議論しました。

〇 演習(主に対面)

 国際法で修士論文を書く方全員(この研究科で国際法プログラムに所属する修士課程の院生の方全員)の合同演習で、毎年開講します。

〇 Special Seminar (留学生向けの演習)

 4月中オンライン、全員が来日した段階で5月から対面で、実施しました。

〇 特殊研究、ワークショップ等(博士後期課程向け)


2022・2021年度の振り返り
〇 「国際安全保障上の諸問題と国際法」(英語集中講義、1単位)
 2021年度の臨時科目として、国際法上の武力行使禁止に関連するいくつかのテーマ、軍縮等を扱いました。リアルタイムのオンライン講義でしたが、比較的参加人数が多く視聴型の講義となりました。約1週間毎日、参加者のみなさんお疲れさまでした。

〇 国際協力法​2021年度はコロナ感染症の下、毎週Zoomを利用して実施しました。Zoomの「小部屋」機能を用いて特定の課題や質問について2~4人でのグループ討論を行った上で、「大部屋」では参加者全員での議論を行いました。オンラインという形式に制約されることなく、活気のあるクラスでした。
〇 Introduction to International Cooperation Law, Internaitonal Security and International Law

 

2020年度振り返り

〇 毎年開講する Introduction to International Cooperation Law(後期)、International Security and International Law (前期)を実施しました。コロナ禍の中での初めてのオンライン講義でしたが、参加者の皆さん、Zoomで活発に意見交換や発表をしてくれました。

〇 学部生の方向けの「社会と人権A」では女性差別撤廃条約を題材に、また「社会と人権B」ではこどもの権利条約を題材に、主に履行確保制度について考察してもらいました。

〇 海外実習(ポーランド・ヤゲヴォ大学、2020年5月)

 感染症拡大を受けて中止になりました。

研究室の様子 (2024年5月更新)

〇 研究室のおおまかな構成:どんな学生さんが何人くらいいるの?

2024年度 

博士課程後期課程:国費留学生1名 (アゼルバイジャン)、私費留学生1名(中国)、前期課程からの進学者3名(うち長期履修制度の利用者1名)。
前期課程:修士1年・3名、修士2年・2名

 

〇 修士論文:日本人の院生はどんな論文を...?

近年の修士論文の題材(例)

女性差別撤廃条約に照らしての日本における雇用分野での差別撤廃の評価(2021年)、海上を経由する難民の保護とノン・ルフ―ルマン原則(2021年)、核兵器禁止条約が核不拡散条約体制に対してもちうる効果(2020年)、経済制裁と「第三国対抗措置」(2019年)、領域国の同意に基づく軍事介入、安全保障理事会によるテロリズムへの対応、文民による敵対行為への直接参加、武力紛争時の人道支援要員の保護、サイバー空間における国家の義務、欧州人権裁判所のパイロット判決、欧州人権裁判所における未成年の移民の保護、など。

〇 修士2年間の過ごし方:日本人の院生は、勉強・研究・論文執筆以外にどんなことをしているの?

交換留学:1年目冬から2年目春にかけて、GSICS国際法プログラムが推奨している交換留学制度を利用してフランス・グルノーブル大学(UGA)で数ヶ月をすごす院生が毎年います。滞在中フランス語を勉強することももちろんできますが、大学では英語講義が提供されます。2023年冬はこちらから2名が派遣されました(JASSOによる渡航助成を申請できます)。2024年春現在、先方からは3名が派遣されてきています。UGAにはAI(artificial intelligence)研究所があり、サイバーセキュリティと国際法、人工知能と武力紛争法といったテーマの研究も盛んです。

〇 その他の活動

 博士後期課程に進学した皆さんは、
社会科学国際交流江草基金より助成を受けたり(2022年)、第15回石橋湛山新人賞・佳作(2023年)を受賞したり、活躍しています。自分の研究のかたわら、書評の投稿や学外での研究会報告、といったことも始めますー>詳細はこちら(英語ページです)。
 修士課程の皆さんも、インターンシップその他の学外活動にも積極的に参加しています。

 近年の例は以下のとおりです(博士後期課程の院生の活動も含む)。

・2022年春 国連大学・インターンシップ(博士1年、留学生)

・2022年春 International Studies Association年次大会・学会報告(博士2年、博士3年の各1名)

・2019年夏 キャンパスアジアプログラム・リサーチフェローシップを利用した高麗大学滞在(当時修士2年)

・2019年夏 国際海洋法裁判所・サマーコースに参加(当時博士2年、留学生)
・2019年冬 ハーグ・アカデミーの集中講義に参加(当時博士3年、留学生)

・2018年夏 高麗大学​での国際赤十字委員会による人道法集中講義に参加(当時修士1年)​

・2017年夏 神戸の国連人道問題調整事務所で約3ヶ月のインターンシップを実施(当時修士2年)

 また博士後期課程に進学しない人は、国I等の各種試験を受けたり就職活動をしたりと、2年目の前期が忙しい様子です。​​

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Mika Hayashi | International Law

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